2014年9月14日星期日

王朝から「国民国家」へ 清朝崩壊100年 - 楊海英 編

辛亥革命は中国史のなかでどのような意義をもち、何を変えたのか。
三民主義を唱えた孫文は、現在の中国にとっていかなる存在なのか。
その革命を、当時の日本人たちはどのように見ていたのか。
革命後、中国は「国民国家」に変貌したといえるのか。
そして、私たちの革命イメージのなかで、辛亥革命とそれに続く中国という国家はどのように受容されているのか。
辛亥革命から100年。
日本、モンゴル、満洲といった周辺の国々の視点に立ち、「革命」の歴史的意義とそれがもたらした功罪を再検討する。

目次

まえがき―悪魔としての「革命」が生んだ中国流植民地体制  楊海英

【座談会】第一部清朝と辛亥革命  馬場公彦・宮脇淳子・村田雄二郎・楊海英

辛亥革命の歴史的位置  村田雄二郎

辛亥革命を同時代の日本人はどう見たか―日本で発行された雑誌を通して  馬場公彦

清朝崩壊から満洲帝国の成立へ  宮脇淳子

清朝崩壊一〇〇周年と労働者階級の変遷  劉燕子

モンゴルから見た清朝崩壊  楊海英

【座談会】第二部 中華人民共和国と辛亥革命  馬場公彦・宮脇淳子・村田雄二郎・楊海英
編著者プロフィール

楊海英(やん・はいいん)
静岡大学人文学部教授。内モンゴル出身。日本名大野旭(おおの・あきら)。国立
総合研究大学院大学博士課程修了。歴史人類学専攻。
著書に『モンゴルとイスラーム的中国』(風響社)、『墓標なき草原―内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(岩波書店 第十四回司馬遼太郎賞受賞)など。

「産経新聞」(2012年3月18日)にて、本書の書評が掲載されました。

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