2014年4月17日星期四

シンナより習近平先生に宛てる公開書簡

習近平先生:

 こんにちは。

 19年前(1995年12月10日)、私の夫ハダは民族問題が原因で内モンゴル当局に逮捕され「国家分裂罪」及び「スパイ罪」の名目で15年の刑に処されて投獄されました。私はハダの妻であると同時に、ある短大の政治学教師でしたので、法律を武器として夫の冤を雪がんと、彼に代わって上訴資料を書き、関係各部署に申し立て、各方面の関心を呼び起こし、裁判の公正を求めて参りました。長年にわたって、私の呼びかけは絶え間なく続けられ、このため内モンゴル当局の私に対する迫害も、ハダが獄中にいる15年間止むことなく、私は二度にわたって逮捕され、三ヶ月以上拘束されました。
...
 2010年12月3日、私の夫ハダの刑期満了による釈放前夜、またも私は内モンゴル当局により「違法経営罪」で逮捕され、私達一家の生活手段である書店も再び閉鎖されました。息子のウイレスも、私が逮捕された後、インターネット上で当時の中央政法委員会書記の周永康に公開書簡を送り、「父が出獄する前に母まで逮捕された」という情報を外部に漏らしたことで、事実無根の「違法薬物所持罪」をでっち上げられて逮捕されました。私達母子二人は拘置所に一年以上拘束され、その後相次いで釈放されましたが、今も当局による様々な規制を受け、公安に尾行され、獄外でも囚人のように扱われています。

 2010年12月10日、本来であれば、ハダは刑期満了で釈放されるはずでしたが、当局は「政治権利剥奪」を理由に、さらに4年間彼を拘束しました。少しでも法律の知識があれば誰でも分かります。政治権利剥奪と自由の剥奪は全く異なり、当局の言い分に根拠はなく、刑期満了したハダを釈放しない行為は違法拘禁という犯罪であると。

あっという間に4年が経ち、2014年の今春、ハダの違法拘禁は早くも4年目に入り、彼は合計19年間獄中にいることになります。19年が過ぎても災厄は終わらず、今も妻子にまで及び、以前はハダのみが罪に問われていましたが、今は私まで「違法経営」と誣告されて「刑期3年執行猶予5年」に処され、私の息子ウイレスも不起訴となったものの「違法薬物所持」の濡れ衣を着せられ、私達一家三人が全員無実の罪に問われました。

 これこそが改革開放から30年以上過ぎた内モンゴルの権力者達が演じている凄惨な悲劇です!これは法律に基づいて戦っているモンゴル人に対する許されざる迫害でもあります!!さらに中国の少数民族に対する乱暴な人権蹂躪でもあります!!!

 このため、私は誠心より貴方に呼びかけます。

一 私の夫ハダに対する違法拘禁を直ちに終わらせるとともに、その責任者の刑事責任を追及してください。

二 私達母子二人に対する政治的・司法的迫害を即座に停止し、私達に着せられた事実無根の汚名を完全に晴らし、私達が潔白であることを明らかにし、迫害の事実関係を明らかにするために関係者を調査・訴追してください。

三 内モンゴルの政法当局において違法行為があった者を厳重に処分し、内モンゴルで民族問題を引き起こしている原因である左傾路線を徹底的に除去し、民族問題を利用することが立身出世の近道になるようなことがないようにしてください。

 私達一家三人の悲惨な現状から、内モンゴルのいわゆる「民族問題」の真相が窺われ、さらに遠くに目をやれば、新疆、チベットの「民族問題」が更に酷いことになっています。実際、長年にわたって中国共産党の民族問題における左傾路線は改められず、誤った主張が罷り通って来たために、改革開放から30年以上過ぎても、民族間の矛盾対立が日増しに激化しています。これこそが問題の本質であり、争いようのない事実です。

 振り返れば、50年代初頭、貴方の父君である習仲勲さんが西北局を主導していた時に、少数民族に対して平等・寛容な政策を採ったことは、今に至るまで少数民族同胞に褒め称えられています。しかし、これは残念ながら歴史の中の一瞬のことであり、その後は階級闘争を重視する過激な思想に引き摺られて、民族政策も誤った方向に進みました。文化大革命を経て、民族対立はさらに悪化しました。80年代初頭、改革開放の初期に、胡耀邦総書記は民族問題を正常化しようと、大胆な政策転換を打ち出し、極左路線がもたらした多くの厳しい矛盾を緩和し、広範な少数民族同胞から拍手喝采されましたが、残念ながら胡さんの失脚により、彼の民族問題に対する多くの正しい意見も雲散霧消しました。

 私は、貴方と新しい党中央が中国の民族問題を正視し、習仲勲さん、胡耀邦さんら先輩方の政治的遺産を尊重し、歴史を振り返り、認識を深め、誤りを正し、制度を改め、二度と鎮圧や禁錮など過去の経験から誤りが証明されている古い方法を採らないことを、真心より希望します。

 民族問題は目を背けたい問題ですが、今日の中国の激しい民族対立は、一日二日で醸成された問題ではありません。民族問題においてが千回の空論よりも、一回の実践が人心を取り戻します。「民族分裂」と「テロリスト」はいずれも少数民族の特許ではなく、激化する民族対立を、敵対勢力やインターネット規制解除ソフトウェアのせいにするのは、自らを欺く荒唐無稽な話です。上層部は政治的に無能であってはなりません。鎮圧が強まれば、反抗もまた強まり、恨みもまた深まります。ですから、私は言います。私は一家三人に着せられた罪に根本的に不服であり、法律を無視する「国家保安局」を軽蔑しており、未来を信じて、法に基づいて争っていきます。すでに現代的な意識を備えている少数民族大衆に対する脅迫は無意味です。統治者は、恐怖で口を噤んでいる弱小民族に対して、常に温情をもって接するのが上策です。

 今こそ、執政者は中国共産党の民族政策の厳重な誤りを猛省する時です!!!

モンゴル族公民: シンナ

2014年3月18日

翻译:吉日嘎拉

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